【ネタバレ】ニューダンガンロンパV3考察

ニューダンガンロンパV3を今更やったので考察します。

【ネタバレ】六章から考えるプロローグと天海蘭太郎

六章で明かされる情報とプロローグは大きく違っています。
ダンガンロンパのオーディションに受かって喜ぶシーンもなければ
記憶を植え付けられる経緯も違います。
これについて考察します。

■超高校級の衣装を与えられた直後とは?


白銀つむぎのコスプレの辺古山が
「あれは確か…お前達が超高校級の衣装を与えられた直後だったな。」
なんとなく、これをプロローグの前半でモノクマーズに着替えさせられたところだと思ってしまいますが…
多分、違うと思います。
何故なら、プロローグが始まるのがアバンムービーの後だからです。

アバンムービーは、いわば外の世界の人間が見るダンガンロンパV3のオープニングです。
ムービーの最後には今回の参加者の16人が出てきます。
ということは、あのプロローグのシーンの前にアバンムービーの撮影が行われていたわけです。

つまり、ここで指している衣装を与えられた直後はプロローグのことではなく、
それより前の出来事なわけです。

アバンムービーでは参加者の顔は出てきませんが、
外の世界の人間に、衣装を着た偽物が出てくるムービーを見せるとは考えられないので、
やはり、衣装を与えられたのはプロローグより前でしょう。

ただ、モノスケとモノキッドだけはプロローグと同じ台詞を言っているのは気になります。


■プロローグの参加者たちはどういう状態?


以前、思い出しライトを植え付けた記憶を
『植え付けたあとに封印しておいた記憶を思い出させる装置』
と考察しました。

これを考慮すると、プロローグの参加者達は、
一度植え付けた“超高校級”の記憶を封印され、
“超高校級狩り”から逃げるために一般人になった記憶を思い出している状態。
なのではないでしょうか?

モノクマーズに対する微妙な反応も、
“超高校級狩り”から逃げるために一般人になった状態なら納得です。
参加者達は未来機関が絶望に勝利したという記憶はあるので、
コロシアイやモノクマは多少知っているけれど、モノクマーズは知らない状態です。
「けど、動くヌイグルミって言えばさ…」
「しかも、“モノクマーズ”と名乗っていたぜ。」
という台詞とも合致すると思います。

モノタロウも
「あのね、設定では…“超高校級狩り”のせいなんだよ。」
「キサマラは“超高校級狩り”のせいで記憶を失って、まったくの別人になっちゃったんだ。」
と言っています。

ここから考えると、思い出しライトの記憶を植え付けは段階を踏まないとならないのでしょう。
V3では実際の記憶を失ったあと、更に設定でも記憶を失う設定になって、
そのまた更に、コロシアイ開始時に、記憶を失ってたときの記憶も失う設定と、
記憶喪失についてこんがらがってます。
だから、モノクマーズも色々段取りをミスっていたのでしょう。

もし、記憶の植え付けが一段階しかなければミスっている意味が分からないので。
記憶を失ったけど、記憶を思い出した記憶をそのまま植え付ければいいだけなので。


■天海の台詞の意味は? 天海の状態は? その他天海について色々。

・コロシアイだということをすぐに分かった天海

「いや、多分これで揃ったんじゃないっすか。これが“俺の想像通りの事態”ならね。」
「これって、やっぱり…俺の“想像通りの事態”だったみたいっす。」

この台詞から天海が他の参加者とは立ち位置が違うということが分かります。
多分、これは“超高校級の生存者”としての台詞でしょう。
しかし、この台詞言う意味がまったくありません。
コロシアイで生き残るにあたってプラスになる言葉ではありません。
最終的に二人までしか卒業できないコロシアイにおいて、
前回のコロシアイで、ラストの学級裁判まで生き残ったやつなんて、経験値的にも強いに決まってます。
パイ確保のため逆に狙われかねません。“超高校級の生存者”らしからぬ発言です。

では、なぜ天海はこんなことを言ったのでしょう?
六章のビデオレターで天海は、
「これはキミ自身が望んだコロシアイっす。だから、絶対に勝たないとダメっすよ。」
「…絶対にね。」
と、言っています。

これらから考えるに、天海の勝利は生き残ることではなかったのではないでしょうか?

最原は天海について、
「きっと以前のコロシアイでも似たような展開があって、彼はそこで僕らと同じような選択をせまられて…」
「そして、自ら犠牲になる事を名乗り出て、その結果、2回目のコロシアイに参加したんだ。」
と推理しています。

つまり、天海は漫然とコロシアイをして最後のクロになったわけではなく、
今回の裁判と同じような展開でクロになったのでしょう。
しかし、そうなると、「望んだコロシアイ」というのに引っ掛かります。
六章で最原たちが途中まで考えていた、
誰かを犠牲にして、誰かを卒業させるという考えのもとクロになったとすると、、
望んだコロシアイというよりは、仕方なく再度参加することになったコロシアイです。
しかも、自ら犠牲になった天海が新しい犠牲者出るコロシアイを望みはしないでしょう。

つまり、この場合の「絶対に勝つ」は生き残ることではなく、
首謀者や黒幕を倒すことなのでしょう。
だから、信頼できる人間を見つけるためにも少々情報開示をしたのではないでしょうか。

生存者特典のモノパッドのメッセージにも信頼できる人間とだけ情報共有しろとあったので、
信頼できる人間を見つけることこそが、勝利の鍵だと思っていたのでしょう。


・二つめの謎の台詞。
「けど、誰の仕業なんすか? どうして、こんなふざけた真似事を――」

ふざけた真似事について色々考えたのですが、どうもよく分かりません。
エグイサルで追い立てたことを指しているってことでいいのですかね?